IEで学ぶということ

We are IE

Entrepreneurship rocks!!!

若い起業家たちが作った学校というだけあって、起業家精神そのものがスクール・カルチャー

アントレプレナーシップという科目以外でも、あらゆる面で起業家として考える訓練を受けます。

アントレプレナーシップを研究対象や学問として扱うのではなく、IEは地道に実践していくことを推奨しています。

Area31という地下のスペースでは、毎週木曜日にピッチコンペが行われており、だれでも飛び入り参加可能で、ビール片手に熱い議論が交わされています。また、欧州の企業が主催する様々なビジネスプランコンテストへの参加機会があります。

学生同士のコラボレーション

全プログラム共通で、学生間の健全な競争を促進する成績評価方式(Honors, Excellence, Proficiency, Pass, Fail)と、それぞれの割合で母集団の中で成績分布していきます。

各科目(10コマ~20コマ)で授業の90%を出席しなければそもそも評価対象とならず、またフルタイムMBAは50名/クラス、オンラインMBAは30名/クラスと少人数制のため、ひとりひとりが授業で発言することが求められています。

 

コラボレーションを推進すべく、グループワークが多く課されます。成績判定要素の中で個人パフォーマンスとグループパフォーマンスが割り振られており、グループでの課題の評価がダイレクトに個人の成績にも関わってきます。

 

フルタイムMBAは入学時に「Launch Week」にて様々なグループアクティビティが行われます。たとえばIE名物「パエージャ・チャレンジ」はグループごとに大きなパエージャ鍋を使い、本物のパエージャを料理し、最後に出来栄えをシェフたち(本物)が判定する、というスペインらしいもの。

オンラインMBAもResidential Weekには様々なワークショップを通じてソフトスキルを習得する他、クラスメートとマドリードの街へ出かけて夜遅くまで楽しむことができます。

「楽しむ」ことはいいことだ、これもIEのカルチャーです。

コスモポリタン・マネジャーとしてのリーダーシップ

リーダーシップをカリキュラムの中で体系的に学ぶこともありますが、実践の中で国際的なリーダーシップを自然と養います。

学校側は360度評価や様々なツールを提供して学びを促進します。

また、様々な組織や企業のリーダーがゲストスピーカーとして講演することもあります。過去には、SpaceXのCOO、Gwynne Shotwell氏や水上日本大使、女性初8000m級全14峰登頂したEdurne Pasaban氏等、様々な著名人がキャンパスで講演を行っています。

IEに入学する人の目的

私費

  • VC・テクノロジー・デジタル業界へ転職をしたい
  • 現在のNon-tech業界の中でイノベーション・デジタル化を推進したい
  • 新規事業開発や新興国での事業開拓に興味がある
  • 将来的に起業・ファミリービジネスの継承を視野に入れたい
  • 既に漠然としているが課題意識、起業アイデアがあり、MBAを通じて実現にもっていきたい
  • アフリカや南米など新興国でのビジネスに興味がある

社費

  • 社内で新規事業やデジタルトランスフォーメーションを推進したい
  • 海外で新規事業開発やM&Aを推進したい
  • 会社で新しいことを始めたい
  • 南米・アフリカ圏のビジネスを推進したい
  • 海外子会社のマネジメントに携わりたい
  • MBAと同時にマーケティング、ファイナンス、データサイエンスなど専門分野をマスターしたい

IE生はどうして個性的?

多くの受験生や予備校の先生方から「個性的」といわれるIE生。なぜそうなるのでしょうか。IEでは出身国や業界の多様性だけではなく、世界の見方や、卒業後にどんな人生を歩むかも多様であることを大事にしています。

 

どのプログラムも共通して、下記のような特徴があります。 

  • 新しいアイデアへの取り組みを助け、キャリアや自身の成長に対し継続的にフィードバックを提供する環境を整備(伴走者)
  • アントレプレナーシップとデジタル・イノベーションが必修科目
  • ケース・メソッドやレクチャーに加え、デザイン思考等、様々なフレームワークやメソッドを用い自らの頭でゼロからイチをOutputするスタイルがバランスよくミックス
  • 60000人の卒業生が世界中に。卒業後も世界30カ国31か所のIEオフィスとネットワークを世界中で維持
  • 教授たちとの距離の近さ。ソーシャルメディアやメールなどで気軽にやり取りできる関係性
  • IE独自のアルゴリズムを使ったクラス・グループ分けにより、多様な文化・環境下でのリーダーシップスキル向上

多様性はなぜ大切?

なぜ、ダイバーシティが大切なのでしょうか?

IEではイノベーションの源泉は、多様性にあると考えています。

 

自分と似たような人たちと既存の考え方に拘っていても、頑張れば恐らく1を2、あるいは5にすることはできるでしょう。

しかし今ビジネスの世界で必要とされる人材は、ゲームチェンジャーです。0から1を生み出すこと、そして1から10にすることは、会った事のないタイプの人間や、自分とは異なる考えのチームメンバーが必要です。

 

今の自分でそんなに多様なチームメンバーとうまくやっていけるか不安ではないですか?だからこそ、IEで訓練を積むのです。恐らく、チームメンバーとの意見の食い違いやお互いの常識への驚きもあることでしょう。だからこそ、新しい環境を楽しむことができる、ユニークな考え方を持つ学生を入学させています。 

IEのフルタイム・オンラインMBAの留学生比率は90%以上。出身国の配分バランスが良く、出身業界も金融・コンサルの他、起業家、テクノロジー、消費財、製薬・バイオ、政府系機関、NGO、エネルギーなど様々。

IEはイノベーションに力を入れているって本当?

 

テクノロジーへの積極的な投資

 

まず、この写真を見てください。WOW Roomといって2016年10月にMadridのキャンパス内にOpenした新しいクラスルームです。これは従来のビデオ会議システムをカスタマイズで作りこんだものに加えて、裏ではモーションキャプチャやAI、顔認証等の技術を応用し、双方向のインタラクションをよりリアルに近い形で再現し、授業の品質を格段に向上させています。 

 

アントレプレナーシップはイノベーションのドライバー

 

イノベーションとはそもそも何でしょうか?新しい技術や機械のことでしょうか。それとも新しいビジネスモデルのような目に見えないものでしょうか。いずれにしても、これまでと違う「革新」をするのであれば、それを「思いつく」「作りだす」だけではいけません。革新を推し進めるリーダーシップや未来を見据えてリスクを取るマインドセット、それらを総称してアントレプレナーシップとIEでは呼んでいます。これはスタートアップに限らず、大企業の中で新しいことを始めるにあたっても必要なマインドセットです。IEのDNAはアントレプレナーシップ。学内のあらゆる面でアントレ的な考え方を身に着けることができるでしょう。

 

1年制は忙しい?オンラインMBAのワークライフバランスは?

フルタイムMBAの授業は月曜日から金曜日まで9時~15時(80分 x 3コマ、30分の中休み、60分のグループワーク)。隔週でBehavioral Fitness(ソフトスキルの授業)があります。週に一度、4コマ目があり、18時まで授業があります。基本的にグループワークは決められた時間帯はありますが、学生の自主性に任せ、それ以外の時間に集まることが多々あります。 下記はCore Periodの一日の流れのモデルですが、LabやElectiveになるとペースが異なってきます。

 

一年制だから日々が特別に忙しいということはありません。長期の休みが少ない分効率的に勉強ができ、キャリアのダウンタイムも最小限に抑えます。また、二年制MBAの卒業生の就職する企業群に、IEの卒業生も入社していることから、就職活動上不利になることはなく、むしろROIは高めることができるといえるでしょう。

 

オンラインMBAは毎週土曜日の夜にのみ、ライブ授業があります。月曜日~木曜日はフォーラムという、クラスディスカッションに参加し意見論述しますが、自分の空いている時間にポストすればOKです。平日の決まった時間に拘束時間は発生しませんが、フォーラム以外の宿題やグループアサイメントのため、自分で時間を見つけて取り組む必要があります。グループメンバーと上手に分担し、タイムマネジメントは自分次第、ということになります。

 

限られた時間と資金をどう有効に使うか。MBAを目指すのであれば非常に重要な問題です。下記は、フルタイムMBAの一日のモデルスケジュールです。

IEはアウトプットの機会多し!授業形式は?

ケースメソッド

ハーバード大学からはじまった、言わずと知れたMBAの定番。授業前に20ページ~のケーススタディを読みこみ要点を整理し、朝登校してからグループメンバーなどとブリーフィング。

ケースとは、企業の過去の事例をビジネススクールの教授が取材しまとめたもので、企業から提供されたデータも参考に含まれています。IEでは世界中のスクールのケースを使用しています。授業本番では教授がケースをもとに次々と質問し、学生は自分の意見を展開したりクラスメートの発言に対し反論します。基本的にはその業界を取り巻く環境、競合、組織、カルチャーなど様々な要因をベースに、自分の立場ならどのような決定をするかがポイントとなります。授業の終わりには教授がWrap UpしそのケースからのTake Awayをまとめあげます。

教授は教えるというより議論をファシリテートする立場にあります。発言は成績評価の対象となり、コールドコールも多くあります。ケースを事前に読み込んでいない場合授業についていけません。戦略やマーケティング、オペレーションなどの科目で多用され、マネジメントに必要な意思決定の訓練として重宝されています。

 

レクチャー形式

ファイナンスやアカウンティング、統計など、いわゆる答えが決まっている知識系の科目では、普通の講義形式の授業もあります。講義形式でも、事前にテキストを読んでおく必要があります。

その中でもケースを使う回や、グループでプレゼンテーションをする回もあります。レクチャー形式といえども、IEでは発言は成績評価の対象となるため、得意科目ではアドバンストな発言をしたり、他のクラスメートがした質問に対して答えたり、あるいは教授の見解ややり方にチャレンジすることもあります。

 

ワークショップ・デザイン思考

上記2つの形式は伝統的にビジネススクールで使われている授業形式ですが、これから必要とされるゼロからイチを生み出すクリエイティビティの訓練には不十分といえます。デザイン思考をマインドとしたワークショップやグループワークで、何もないところから新しいビジネスやプロジェクトを生み出していくことも必要です。

IEはアントレプレナーシップに昔から定評があり、Entrepreneurship、Startup LabやVenture Labなどでは自分たちの頭と手と足を動かしてビジネスを生み出す練習を様々なステージを想定しワークショップ等でひたすら行い、そのためのコーチング・メンターシップも手厚く行っています。

 

成績評価について

全プログラム共通で、IEでは各科目、90%以上出席することが単位取得の条件です。

  • グループワーク(プレゼン・レポートなど)
  • 個人のパフォーマンス(テスト・レポートなど)
  • クラスへの貢献度(授業中の発言)

上記3つを総合評価して成績評価されるため、必ず授業へは出席し、さらに発言をしていくことが必要です。オンラインMBAは土曜日の授業に出席できない場合は、あらかじめ教授へ申告すれば、録画されたものを見て追いつくことが可能です。

 

教授陣

教授陣のほとんどが、シリアルアントレプレナーとして世界中で活躍する実務家や大企業のC-suite(90%以上PhDホルダー)。リアルなビジネスの現場を知っているビジネスパーソンである教授から、最新の知見とスキルセットを学ぶことができます。ここではIEの有名・名物教授を紹介します。

  

Gonzalo Garland

毎年選ばれるBest Professorノミネーションの常連、ペルー出身のガーランド教授はマクロ経済の必修科目、発展途上国でのビジネスに関する選択科目、エグゼクティブ向け短期コースなどで教鞭をとります。 

マクロ経済学の分野では、人口動態変化の経済的影響に関する研究を行っており、中国、インド、ブラジル、メキシコなど発展途上国の経済と金融危機の専門家でもあります。メディアへの出演実績も多数。

また、IEのExternal RelationsのVice Presidentとして学校経営にも携わっていますが、本人は教室に立つほうが好きだと公言しています。人間性も学生から好かれる理由の一つで、決して偉ぶることなく非常に誠実で、どんな時も相手に真摯に向き合ってくれます。

 


Paris de L'Etraz

アメリカ出身、Paris de l'Etraz教授は有名なアントレプレナーシップの教授。年に何度も来日しています。20年以上にわたり投資銀行とベンチャーキャピタルで勤務した経験を持ち、現在は資金調達、新会社の設立、企業の売却または買収などのビジネスを続けながら、IEのEntrepreneurship部門のManaging DirectorとしてVenture Labなどのコースで指導しています。

親日家で日本の著名人に知り合いも多く、日本人学生の間でも親しまれています。指導は熱血で自身の経験に基づき時には厳しくアドバイスをしてくれます。

 

 


Concepción Galdón

マドリード出身、Galdón教授はIE Social InnovationのAcademic Directorで、アントレプレナーシップとソーシャル・イノベーションを担当しています。企業やエグゼクティブ向けにも、数々のソーシャルイノベーション・ワークショップや講義を受け持っており、デザイン思考を用いたその非常に実践的な内容には定評があります。

女性活躍推進にも力を入れており、様々な国際会議へ登壇しています。


Gayle Allard

アメリカ出身のAllard教授は経済の必修科目を担当の人気教授。雇用と失業に対する福祉国家政策の影響に関する専門家。また、重点分野には、福祉国家が生産性にどのように影響するか、そして移民の流れが労働市場にどのような影響を与えるかなどがあり、移民に関する多くの研究とデータマイニングを行っています。

このような堅い分野であっても、クラスが興味を持つようにデータを用いながらとても分かりやすく教えてくれます。